アンティーク時計入門におすすめモデル、ランキングTOP5!
ムーンフェイズです。
今回はアンティーク時計(ヴィンテージ時計)の入門におすすめなモデルをランキング形式にてご紹介致します。
「これからアンティーク時計を買う!」という方や、「興味はあるけど中々踏み込みにくい・・・。」とお考えの方には是非ご一読頂ければと思います。
アンティーク時計(ヴィンテージ時計)とは?
まず、アンティーク時計についてご説明させて頂きます。
アンティーク時計とは、時計業界では1970年代頃迄の時計の事をアンティーク時計としているお店様が多いです。
80年代以降の時計に関しては、ポストヴィンテージやネオヴィンテージなど、様々な呼称がございます。
また、ヴィンテージ時計とアンティーク時計はほぼ同じ意味として扱われており、お店様によって呼び方が変わってきます。
弊社ではアンティークでもヴィンテージでも伝わりますので、ご安心下さい。
(以下アンティーク時計表記にて統一させて頂きます。)
本来アンティークというのは100年以上経過している物に使われる言葉ではございますが、時計の場合は不思議と100年経過していなくてもアンティークのくくりに入ります。
アンティークの特色とは?
アンティーク時計には現行品と大きく違う部分がいくつかございます。
そちらがアンティークならではの楽しみでもありますが、ウィークポイントにもなりえる部分ですので、ご購入頂く前に必ずご確認頂いた方が良いです。
オリジナルとリダン(修復)
オイスター社のオイスターRALEIGH Ref.3478
1930年代当時のオリジナルの文字盤
まずは文字盤についてです。
アンティークの時計の文字盤には当時の状態をキープしているオリジナル文字盤と、リダンと呼ばれる修復が入っている個体がございます。
リダンの文字盤というのは現行品の場合には滅多にございませんが、アンティークではよくある事です。
年代を考慮しますと致し方ない部分ではございますが、知らずに買うのと知った上で買うのでは大違い!
書体が微妙に違ったり、本来は存在しない色味になっていたりなど、様々なリダンがございます。
リダンの物はオリジナルと比べるとお安くなることが殆どの為、骨董品としての価値を求めずファッションアイテムとしてお使い頂く等であれば、ご予算とご相談してリダンの商品をお求めになる方が良い場合もございます。
弊社の場合、殆どの商品に対して商品詳細ページに記載がされておりますので、そちらを参考にご検討頂けますと幸いです。
※弊社専属バイヤーの見立てとなります。
カレンダー機能
アンティーク時計にはカレンダー機能が付いている時計もございます。
現行品と大きく違うのが、日付のクイックチェンジ機能(日付のみを変える機能)が付いていないモデルが殆どという所です。
その為、日付を変える為には針を回し続けるしか方法がございません・・・。
ROLEX デイトジャスト Ref.6605
3時位置にデイト(日付)の表示があるが、クイックチェンジ機能は付いていない。
1日や2日程度日付を進める場合はすぐに出来るのですが、20日分進めないといけない場合等はかなり大変というお声も頂いております。(日付は基本的に進める方向にしか動かしてはいけません。)
その為、複数本お持ちの場合は日付無しのモデルをお求めになるお客様もいらっしゃいます。
日付の表示があると便利には便利なのですが、思わぬ落とし穴もありますので、お求めになる前に一度店頭で実際に操作をしてみて、ご検討頂けますとより良いお買い物が出来るのではないかと思います。
風防の素材
アンティークらしさというのはケースや文字盤など様々な部分から感じ取ることが出来るかとは思いますが、実は風防もその要因の1つに入ります。
実はアンティークの風防(ダイヤルの上部に取り付けられる透明な部分)はプラスチックでできている物が殆どで、現行品とは大きく違うポイントとなっております。
高級腕時計の現行品はサファイアクリスタルが多く使われており、エッジ(角の角度)がかなり効いていたり、輝きがより強かったりなどします。
ROLEX サブマリーナ Ref.5513
風防には独特な丸みがある。これはプラスチック風防の特徴の1つ
プラスチックと聞くとややチープに感じる方もいらっしゃるかと思います。
勿論サファイアクリスタルと比べると強度は落ちてしまいますが、プラスチックの場合は傷が入ったとしても磨く事が出来るのです!
勿論、傷の具合にもよりますが、多少の凹み傷であれば簡単に取る事ができます。
もし万が一ひびが入ったとしても交換する事ができ、作業費用も現行品と比べればかなりお安くご案内が可能です。(オリジナルの風防や純正の風防というのはご案内が難しい為、基本は別作やジェネリック品にて対応させて頂いております)
おすすめランキング
以上がアンティークの特色となりますので、こちらを踏まえた上でオススメモデルをご紹介させて頂きます。
第5位:ロレックス オイスターパーペチュアルデイトシリーズ
ROLEX オイスターパーペチュアル デイト Ref.1500
まずは第5位、ロレックスのオイスターパーペチュアルデイトシリーズです。
シリーズとしては現在も続いている人気モデルで、初出のRef.1500は1960年代頃と言われております。
機能としてはロレックス社の誇るオイスターケースと、パーペチュアル機能と呼ばれる自動巻きの機能、そしてデイト表示です。
今となっては非常にシンプルに感じる機能ですが、当時としては非常に画期的な時計で、人気を博しました。
おすすめの理由としては、比較的現行品に近い使用感でお使い頂ける点です。
実はアンティーク時計において自動巻き機能というのは少数の部類に入り、殆どの商品が手巻きです。
手巻きでも腕時計に慣れている方であれば特に気にする事無くお使い頂けるかと思いますが、入門という事であれば自動巻きというだけで非常に使いやすくなります。
また、文字盤の種類が豊富なのでお好みのデザインを探しやすいです。
日付の調整は大変ですが、自動巻きの為比較的止まりにくいですし、品番違いでオイスターパーペチュアル(デイト無し)もご用意がありますので、お好みにあわせてお選び頂ければと思います。
ROLEX オイスターパーペチュアル デイト Ref.1500
文字盤の色だけではなく、インデックスや針の形状も様々
ケースサイズは34mmで、価格帯は30万円代程からお選び頂けます。
第4位:チューダー/チュードル オイスターシリーズ
第4位はチューダー/チュードルのオイスターシリーズです。
(当時はチュードルと呼ばれる事が多かったですが、現在は正式にチューダーと呼び方が決まっておりますが、あえて本記事は当時呼ばれていたチュードル表記させて頂きます。)
TUDOR オイスター Ref.7903
オイスターと聞くとロレックスの事を思い浮かべる方が殆どだと思います。
チュードルは当時、ロレックスのディフュージョンブランドという立ち位置でした。
その為、外装パーツは殆どがロレックスの物が使われており、王冠マークが入っている部分も多数ありました。
TUDOR オイスター Ref.7903
リューズはロレックスのパーツが使われている為、王冠マークが入っている。
内部の機械を汎用ムーブメントとすることで、コストを抑え、ロレックスより安い価格で提供する事を目的としており、アンティークでもその傾向はうかがえます。
チュードルのアンティークの良い点としては先に述べた汎用ムーブメントという点です。
汎用という事はどういう事かというと、ずばりパーツの流通量が多いという事なのです。
アンティークの時計では内部の機械が複雑であればあるほどパーツの流通量は少なく、万が一の時の修理が大変な傾向にございます。
しかし、チュードルの場合は使用されているムーブメントは汎用の為、比較的簡単にパーツを入手し、安く修理をする事が出来ます。
勿論、ダイヤルなどのパーツは1点物となりますので同じもので替えは効きませんが、それをもってしても日常使いのアンティークとしては非常にメリットが大きいのではないでしょうか。
第3位:IWC オールドインター(シャフハウゼン)シリーズ
第3位はIWCよりオールドインター(シャフハウゼン)シリーズです。
IWC オールドインター(シャフハウゼン)
非常にシンプルな造りをしているモデルで、正統派ドレスウォッチアンティークとなります。
このシリーズの中でも特におすすめなのが、金無垢のモデルとなります。
金無垢のドレスウォッチと聞くと、筆頭はやはりパテックフィリップのカラトラバですが、お値段的には非常に高額な物が殆ど・・・。
しかしこちらのIWCのオールドインターは金無垢であっても30万円前後程でお買い求め頂けるモデルとなっております。
金無垢のドレスウォッチは現行品でも非常に高額な物が殆どで、欲しくても予算の都合上諦めたお客様も多いはずです。
しかしIWCのオールドインターなら、お安く入手でき、更にデザインも秀逸な為ご満足頂けるのではないかと思っております。
第2位:ロレックス デイトジャストシリーズ
いよいよ第2位です。
おすすめするモデルはロレックスよりデイトジャストシリーズです。
ROLEX デイトジャスト Ref.1601
様々な品番がありますが、中でもおすすめは1601と1603です。
上の2つは主にベゼルの素材の違いと思って頂ければ大丈夫です。
1603はベゼルがステンレススチール、1601はベゼルがホワイトゴールドとなっております。
ROLEX デイトジャスト Ref.1603
1601と外見はさほど変わらないが、1603はベゼルがステンレススチールで出来ている。
サイズが36mmと現行品でも展開されているサイズ感で、デザインのベースも現行品と変わりません。
それほど秀逸なデザインをしながらもアンティークならではの良さがある為、第2位とさせて頂きました。
現行品のデイトジャストはポリッシュ仕上げ(鏡面仕上げ)と呼ばれる部分が多く、かなりドレッシーな印象となっておりますが、アンティークのデイトジャストはヘアライン仕上げ(マットな線の仕上げ)と呼ばれる部分が多い為、サラッとカジュアルに使いやすいデザインとなっており、こなれ感を出すには丁度良いのではないでしょうか。
また、ケースの厚みや重さなども違い、着用感は現行品とはまた違った良さがあります。
弊社でもアンティークの中では圧倒的に売れているモデルでして、少し変わった文字盤が入荷するとすぐ販売へと至る事も多々・・・。
それほど定番モデルとなりますので、アンティーク時計で迷ったらデイトジャストを一度ご試着頂ければと思います。
3位までの商品よりも価格帯が少し上がってしまいますが、それでも現行品と比べるとお安くお求め頂けます。
近年値段も上昇傾向にあります為、お探しの方はお早めに!
第1位:ロレックス オイスターシリーズ
第1位はロレックスのオイスターシリーズです。
ROLEX オイスター Ref.6426
こちらのシリーズは手巻きの時計となり、現在では廃盤となっているモデルです。
後継機としてオイスターパーペチュアルシリーズ(自動巻き)が発売されております。
こちらの魅力は何と言っても万能な個体という所です。
アンティーク時計ならではの手巻きの感触や、日付が無い為時間のセットが楽な事、ブレスレットの個体も多くある為、シーズンを問わず使いやすいといった点がございます。
また文字盤の種類もオリジナル・リダン問わず豊富で、お値段もデイトジャストやオイスターパーペチュアルデイトと比べるとお安く提供させて頂いております。
ケースサイズはデイトジャストよりも少し小さい34mmが基本サイズです。(メンズの場合)
アンティーク時計のサイズ感や温もりを味わいやすいのも良い点です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
迷ったらデイトジャストかオイスター辺りで一度ご検討頂き、そこからお好みで派生していくのも良いと思います。
ムーンフェイズでは様々な種類のアンティーク時計をご用意しており、現行品と見比べて頂く事も可能です。
紹介したモデル以外にもアンティークの在庫一覧はこちらからご確認頂けますので、もし気になる商品がございましたらお時間がある際に是非一度店頭へと足を運んで頂ければと思います。