ROLEXのサービスダイヤルとは?メリット・デメリット徹底解説
ロレックスを長くご愛用される中で、オーバーホールや修理時に「ダイヤル交換(サービスダイヤル化)」が提案されることがあります。
本記事では、サービスダイヤルの基本とメリット/デメリットを整理し、最後に代表モデルで見られる主な変化例をコンパクトにご紹介します。
サービスダイヤルとは
サービスダイヤルは、ロレックス正規サービスセンターで修理・メンテナンス時に装着される現行規格の純正文字盤です。
オリジナルを踏襲しつつも、夜光素材・書体・王冠ロゴの造形・印字品質などが現代仕様にアップデートされるため、当時の雰囲気とは異なる表情になります。
代表的な変化として、トリチウム(T SWISS T / T SWISS MADE T)からルミノバ/スーパールミノバ(SWISS / SWISS MADE)への切り替えが挙げられます。
夜光が白く均一で、印字がくっきりしている。焼けがなく、はっきりとした色合いになっている。
トリチウム夜光が焼け、温かみのある色合い。サンフェードによりサービスよりも、味わい深い色になっている。
サービスダイヤルのメリット
- 視認性・実用性の向上: 現行夜光で暗所でも長時間発光。日常使いに有利。
- 美観のリフレッシュ: 経年焼け・シミ・カビを解消し、均一で清潔感のある顔つきに。
- 安心感: 純正部品のため、リダン(修復)と比べて、今後のメーカーサービスを受けやすい。
サービスダイヤルのデメリット
- オリジナル性の喪失: コレクター市場ではオリジナル重視。交換歴で評価が下がる傾向。
- 年代感の変化: 60〜70年代の柔らかい表情が、現行風のシャープな雰囲気に。
- 原状回復の困難: 外されたオリジナルは基本返却されず、復元が難しい。
代表モデルに見られる主な変化例
赤サブマリーナー(Ref.1680)
- マット→グロス化、インデックスが白く均一に。
- 赤サブの赤表記は復活せず、通常表記に統一。
GMTマスター(Ref.1675)
- マット+枠なしインデックスのまま。
- 経年焼けの個性は失われ、現行寄りの均一感に。
エクスプローラー(例:Ref.1016)
- マットのまま、フォントと王冠がシャープに。
- 夜光は現行素材で長時間発光。
デイトジャスト(例:Ref.1601 / 1603)
- ダイヤルの展開が他よりも多い為、様々なパターンがある。
- ただし質感は現行寄りに統一(シルバーは冷たいメタリック、黒は光沢強め)。
※上記のパターンは一例であり、交換時期により様々な仕様があります。
まとめ:実用か、オリジナルか
サービスダイヤルは「実用性と安心感」を高める一方、ヴィンテージ特有の魅力や市場評価では不利になる場合があります。
オリジナルダイヤルと比べて価格が安く、綺麗に整えられているので、日常使いを重視する方には前向きな選択肢、オリジナルに価値を置くコレクターには慎重な判断が必要です。
MOON PHASE では、オリジナル重視の個体から、サービスダイヤルで美観を整えた個体まで幅広くご案内しています。
サービスダイヤルにも様々な種類がございますので、あなただけの一本を是非お探しください。
執筆:岐阜店スタッフ柴山
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