ロレックス Ref.1500 ブルーミストダイヤル ― 50年を経た青の魅力

1971年製の オイスターパーペチュアル デイト Ref.1500 は、半世紀以上前に生まれたとは思えない実用性と、当時ならではのブルーミストダイヤルを備えた一本です。
飽きのこないデザインと、ヴィンテージならではの味わいを楽しめるモデルとして、多くのファンに選ばれています。

オイスターパーペチュアル デイトとは

Ref.1500は、ロレックスが展開する「オイスターパーペチュアル デイト」シリーズに属するモデルです。
防水性を高めたオイスターケース、自動巻きのパーペチュアルムーブメント、そして視認性の高い日付表示という3つの機能をシンプルに備えているのが特徴です。
華美な装飾を抑えたデザインでありながら、毎日使いやすい実用性を備えていることから、長く愛され続けてきました。

ブルーミストダイヤルの奥行きとモザイクダイヤルとの違い

ブルーミストダイヤルとは、当時のロレックスで採用されていた青みがかったメタリックカラーの文字盤が、経年変化によって淡く霧がかかったように見えることからコレクターの間で呼ばれる愛称です。
塗装の質感や塗料の経年の変化が作り出す柔らかな色合いを楽しむのが特徴です。

一方、「モザイクダイヤル」は1970年代のデイトジャストなどで知られる、文字盤表面に細かい幾何学模様が刻まれた仕様を指します。
光の角度によってタイル状のパターンが浮かび上がり、モザイクのように見えることからそう呼ばれています。

つまり、ブルーミストダイヤルは「色味と質感のニュアンスを楽しむもの」、モザイクダイヤルは「模様の存在感を楽しむもの」という違いがあります。
どちらも現行モデルでは見られない仕上げであり、経年変化が一本ごとに異なるため、同じ名前でも二つと同じ顔を持つ個体はありません。

後期仕様 Cal.1570 ― 実用性の進化

この個体に搭載されている Cal.1570 は、ロレックスの自動巻きムーブメントとして当時広く使われた信頼性の高い機械です。
初期仕様にはなかったハック機能（秒針停止）は1970年前後から標準装備され、秒単位の時刻合わせが可能になりました。

普段使いに馴染むヴィンテージサイズ

ケース径34mmのコンパクトさは、日本人の腕のサイズに合った自然な着け心地が魅力です。
スーツにもカジュアルにも合わせやすく、初めてのヴィンテージロレックスとしても取り入れやすい一本です。

写真だけでは伝わらない青を、店頭で

同じブルーミストでも一本ごとに色味や雰囲気はさまざまです。
写真だけでは伝わりきらない、この柔らかな青の奥行きを、ぜひ店頭で実際に腕に載せて確かめてみてください。