正規店・並行店の違い、それぞれの特色
腕時計の購入を検討しているお客様、特に価格で選ぶことを念頭に置いている方は特に目にする「並行店」「並行輸入品」という言葉。
定価より安く売られている時計を見て、魅力を感じる方も多いのではないでしょうか。
それでは、実際のところ「正規店」「正規品」との違いはどの程度ご理解いただけているでしょうか?
今回は今一度「正規店」「並行店」の違いをご紹介させていただきます!
「正規店」「並行店」とは
「正規店」と「並行店」は大きく入荷方法の違いで分けられています。
「正規店」は時計ブランド・メーカーと直接、販売店契約・代理店契約を結んだショップ、もしくはメーカー直営店のことを指します。
商品となる時計を時計ブランド・メーカーから直接入荷します。
「並行店」は時計ブランド・メーカーと直接取引をせずに入荷しているショップのことを指します。卸売業者や海外のバイヤーなどから仕入れることが一般的とされています。
それぞれのメリット、デメリットがありますので、詳しくご紹介していきます!
「正規店」のメリット・デメリット
正規店のメリットとして代表的に挙げられるのは、次の3点です。
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価格の統一!
正規店では、為替的な事情を除いて世界的に価格をほぼ統一できるように設定されています。
基本的に激しい価格上下が無いとされています
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品質の差異がない!
正規店では、時計ブランド・メーカーから直接仕入れを行っているため、最高品質を常としています。
時計ブランド・メーカーが提示する商品スペックを間違いなく満たしていると考えて問題ないでしょう。
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サービスが一律している!
正規店で購入した商品には一律して一定のサービスが付随しています。
定期的に必要となってくるメンテナンスもメーカーが請け負ってくれるため、安心して長期的な使用をすることができます。
ブランドによっては商品の保証期間を延ばすサービスも行われているようです。
正規店のデメリットとして代表的に挙げられるのは、次の2点です。
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価格の融通が利かない!
メリットにも挙げられる価格の統一は、理想としていたモデルが高価で手に入らないことや、値下げの交渉が一切受け入れられないことなどのデメリットにも繋がってきます。
また、円安や原材料の値上がりから腕時計業界にも定価値上げの波が押し寄せています。
しかしながらこれらは、ブランド価値を高く保つために致し方ない部分とも言えます。
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欲しいモデルが手に入らない場合がある!
正規店は時計ブランド・メーカーが生産している時計を販売している形態であるので、当然生産を終了したモデルは取り扱いを終了します。
欲しかったモデルを買いそびれた場合に、正規店では購入できないといった状況に陥ることが考えられます。
また、近年の一部ブランドの人気モデルでは需要と供給のつり合いが取れず、購入ができないという現状になっています。
総じて、正規店での購入は「最高レベルの安心の中で腕時計を購入したい方」におすすめであると言えます。
逆に、「アフターサービス、メンテナンスに細かい不安が無い方」・「価格や品質で様々比較したい方」は正規店にこだわる必要はないのではないかと思います。
「並行店」のメリット・デメリット
並行店のメリットとして挙げられるのは、次の3点です。
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商品価格が安い。
並行店を利用する理由の中で商品価格の安さが第一である方が多いかと思います。
並行店では、時計ブランド・メーカーの設定する定価に左右されず、世界的な相場で価格設定を行うショップがほとんどです。
優良な並行店であれば、過度なプレミア価格等の設定を行うこともなく、一部ブランド・モデルを除いて定価を下回っていることが多くなっています。
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メーカーより安くメンテナンスを受けられる場合が多い。
それぞれのショップで様々メンテナンスサービスを講じているかとは思いますが、優良な並行店に総じて言えることは、独自に提携した修理工房が存在しているという点です。
そしてその提携工房での修理、メンテナンスは例外を除いてメーカーメンテナンスより安く行ってもらえることが多いです。その理由は様々ありますが、決してメーカーメンテナンスより劣る作業をされるということはありません。
販売価格から始まり、アフターケアまで安く済むという点が並行店ならではと言えます。
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滅多にないレアモデル、生産終了モデルとの出会いがある!
腕時計は時計ブランド・メーカーの努力によって日々進化しています。しかし裏を返せば、正規店での取り扱いが日々変わっており、過去のモデルは手に入らなくなっていくということになります。
しかし、並行店であれば正規店での取り扱い有無は関係ありません。
様々な仕入れルートを駆使して現在から過去のモデルまで関係なく仕入れられますし、果てはヴィンテージ時計、生産本数を絞られた限定品の時計まで取り扱かっています。
昔憧れていたモデルを今になって手に入れるということが実現できるのは並行店だからこそです。
並行店のデメリットとして挙げられるのは、次の2点です。
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ショップ選びが難しい!
数ある並行時計店にはどうしても商品品質やアフターサービスの不安要素が取り除き切れないショップも存在しています。
そのように、商品品質やアフターメンテナンスの質などが一律ではないため、お客様自身の目で確認しながらショップを選んでいかなければなりません。
高級時計初心者という方は特に注意が必要です。
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コピー品等の可能性!
正規店は時計ブランド・メーカーから直接仕入れを行うので、必ず最高品質の本物が手に入ります。
しかし、並行店では仕入れルートが様々であるため、悪質なコピー品等が紛れ込む可能性があります。
近年では、コピー品の精巧化も大きな問題となっておりますが、私たちムーンフェイズでは経験豊富なバイヤーや厳しい検品体制で、そのようなリスクを未然に防いでおります。
総じて、並行店での購入は「とにかく安価な商品を探している方」・「正規店では出会えない珍しいモデルをお探しの方」におすすめであると言えます。
逆に、「常に最高級の品質と安心を求める方」・「腕時計には少しの妥協もしたくない方」は並行店での購入はお勧めできません。
まとめ
今回は「正規店」「並行店」の違いについて記事にしてみました。
どちらにもメリット・デメリットがあるので悩ましい部分です…!
そんな中、私たちムーンフェイズは今回のブログ内で何度か登場した「優良な並行店」であるべく、日々努力を続けています。
ベテランバイヤーが丁寧な仕入れを行い、厳正な検品を行った商品のみを取り扱います。
また、提携修理工房との連携を密にし、丁寧なアフターサポートを実現しています。
価格の安さと最高の安心感をお客様にご提供できるよう今後も邁進してまいります。
腕時計購入で少しでも悩んだときはすぐに弊社へご相談くださいませ!